どーでもいーこと

さて、メインの塗りは諸々終わったわけですが、ときたま書いていたどーでもいーことをここでします。 レイヤー構造が複雑だったのも、髪で見えないところまで描いていたのも、すべてこの時のため。

まずは、「髪」の塗られたレイヤーを複製します。
で、大体髪のレイヤーというのは構造では上に作りますよね。 そこで複製した方を、肌(つまり構造では大体一番下)の上まで下げます。

そして、オリジナルの方の「髪」の塗られたレイヤーを、不透明度低めの消しゴムで消します。 すると目の線や僅かな服のしわが透けて見えます。

これだけのためにレイヤー構造を複雑にしました!
本当これだけですね。今回のこのナミさんは髪が短いので恩恵が窺えませんが、 ロング~スーパーロングの髪型を描く時は、コレをやるとなんだか透明感があって素敵に見えます。 過去絵で何枚か透かしてるのは全部コレです。

仕上げ

諸々の調整や仕上げをします。
これは全部Photoshop。テクスチャかけたり明るくしたり暗くしたりします(今回はテクスチャなし)。 よく使うのは、ソフトライト、オーバーレイ。

まずはコレが全て塗り終わった状態。
ナミの肌の色味を若干いじりました。塗り残しや目立つミスなどを直しつつ、調整に入る前にこの状態で結合して別名で保存します。

結合されたファイルを開いて、演出を描き込みます。
ワンピースの世界は大航海時代がモデルで、作中にも蛍光灯とか電池とか無い臭いので、 極端に現代的な演出は入れません。 乗算レイヤーで影を、リニアライトレイヤーで仄かな黄色味を。なんとなくランプで照らしてる感じに。 あと、エアブラシ(斑点)でホコリを描いたり、指先ツールでしぶきなんぞを描きました。

結合前のレイヤー枚数

結合後、演出その他を含めたレイヤー数(実際演出で使ったレイヤーは20枚ほど)

全部終わったら、最後に一番上に新規レイヤーをつくり、Shift +Alt+ Ctrl+ E で結合されたレイヤーを作ります。 フィルタ>ぼかし>ぼかし(ガウス)で適度にぼかし、描画モードをオーバーレイに。不透明度を10%~20%にします。

完成です

といった感じで終了です!
まあ今回の絵は、精液や性器等の、普段描いてるものがあまりなく、 自分の中では結構特殊な作業工程でした。楽しんでもらえたならこれ幸いです。 あと絵描くより、メイキング作るのが一番大変だった!